SQL本

もうすぐ、SQL本が出ます。

世界一わかりやすいSQLの授業

世界一わかりやすいSQLの授業

原稿自体は去年の8月にはできていたのですが、なぜか発売がずるずると遅れてしまい、今月になってしまいました。見開き2ページで1テーマ、左ページが文字とコード、右ページが図、といういつもの形態の本です。

SQLの規格はかなり膨大です。と、書くと意外に思われる人も多いかも知れませんが、SQLの規格書は、CやJavaなんかの数倍のページ数はあるのではないでしょうか。もちろん、実際によく使われる機能は限られていますが、それでも、SELECT文ひとつ取ってみてもさまざまな書き方ができますので、一般的に思われているよりも規格ははるかに複雑です。

さらに、SQLには方言が多いことでも有名です。そして、その方言を使わないとまともなSQL文が書けない、ということも珍しくはありません。私がいままで書いてきた言語の本は「規格に合致しているかどうか」をもっとも重要なよりどころとしていたのですが(まあ、Objective-Cのように公的な規格書が無い言語の場合は別ですが)、SQLでは方言を使わざるを得ないことも多く、必ずしも「規格に合致」だけをよりどころにはできません。

この本では、実行結果を示すためにはMySQLを使用しました。MySQLの独自仕様の部分もある程度解説しました。でも、他のDBMSを利用する場合のことにも配慮し、また標準規格との差異についても言及することにしました。

というわけで、興味のある方は手にとって眺めてみてください。