JavaとC

去年の夏から書いていた本がやっと出ます。

JavaプログラマのためのC作法 虎の巻

JavaプログラマのためのC作法 虎の巻

こういう本の需要がどれほどあるのかはわかりませんが、Javaを知っている人向けのCの本です。CはJavaとどこが違うのか、はたまた、似ているのか、という点に注目しつつCを解説しています。とは言っても、読み物的に違っている点と似ている点についてのみ書いているわけではなく、本書を一通り読めばCのプログラミングができるように考慮されています。タイトルに「C作法」とありますが、「作法」だけに限らず文法はひととおり説明していますのでご安心ください(え? 誰も心配してない?)。タイトルは例によって著者が口出しできない……というか口出ししても通りません(私の経験では)。私もタイトルは入稿直前(もう直しようがない)になってからメールで知らされただけです、はい。

今回は比較的カタめの文章で書いてみました。これは敢えてそうしています。やわらかめの文章の本ばかり書いていいて「ふざけている」と言われたこともあるので、「おお、そうかいそうかい。んじゃ今回は『真面目』に書いてやるよ。ふふふ、オレの実力を見せつけてやろうじゃないか」ということで(嘘)。

それはともかく、執筆を開始してから発売までかなり時間がかかってしまいました。とは言っても、べつに執筆が難航したというわけではなく(たぶん)、途中で担当編集者さんの交代があったり、その他もろもろの理由によるものです。私の場合、いままではたいてい「原稿の執筆に4ヶ月」「校正で1ヶ月」「入稿から発売まで1ヶ月(いや、これは「私の場合」に限らずたいていそうですけど)」で、執筆から6ヶ月くらいが発売日だったのですが、今回は9ヶ月になってしまいました。あまりだらだらやって「ああ、まだ原稿上げてないんだよなあ。早く続きをやらないと」という状態がだらだらと続くのは勘弁して欲しいので、いつもはそんなに時間をかけないようにしていたのですが。

表紙が「黄色に赤」というとっても目立つデザインですので、書店で見かけたら手にとってみてください。