オーディオ装置を新調してみた(その2)
前回の続きです。
CDプレーヤーにおいて、確かに、CDドライブのような回転系によってその後ろにあるDAコンバータやアナログ回路部分が影響をまったく受けないか、というと、前回コメントをいただいたように、受ける可能性は否定はできませんし、メーカーや評論家などがそういう説明をしているのを読んだことがあります。
- CDの回転系のサーボ回路が動作する
- 回転系の消費電力が変化する
- 同じ電源を使っている後段の回路に影響を与える
しかし、これが気になるなら、電源を分けてしまえばいいわけですけど、そうるすと「同一筐体に入っていると、その他の影響も受けて、云々」とか「同じ電源ケーブル使ってると、そこでの電圧降下の影響があって、云々」とか、まあ、いくらでも理屈(らしきもの)は付けられますね。いや、それで「音質」にどれだけ影響があるのかはわかりませんが。電源と言えば、まあたぶんこれは冗談なんでしょうけど、電力会社によって音の傾向が違うとか、火力発電と水力発電と原子力発電では音の傾向が違うとか、そんな話もあるようですね。これってやっぱりアレですか? 火力発電の電力を使うと燃え上がるような情熱的な音になったり、水力発電だと研ぎ澄まされた透明感のある音になったりするとか、そういうヤツですか?
どうしても「CDプレーヤー」として「回転系の宿命」(?)から逃れるんだったら、こんなのはどうでしょうか。
- プレーヤーに1GB位のメモリ(DRAMでいいのかな?)を積む
- CDを入れると、プレーヤーが自動的にメモリにCDの内容を(誤り訂正をしながら)コピーする。
- コピーが終了したのち、CDドライブ部分の回路の電源を切る。
- その後で、メモリの内容を使って再生する。
いまどき、1GBくらいのメモリの値段なんて大したことありませんし、これなら「回転系の宿命」(?)から逃れられるように思えますが、どんなもんでしょう。まあ、CDドライブ自体、高速読み取りができるようになったとは言え、CDの内容をメモリにコピーするのは数分はかかるでしょうから、使い勝手と言う点ではあまり実用的ではないとは思いますけど、いわゆる「オーヲタ」の方々は、あまりそういうことを気にしないんじゃないでしょうか。「いい音で聴くためには多少(どんな?)苦労も厭わない」ような方々に見えますし。昔から「電源を入れた直後の音は聞くに堪えない」「アンプが安定するのには、電源を入れてからn時間かかるので、聴くn時間前には電源を入れておくべき」と言われていますし。ちなみに、ここで、nは、3だったり、6だったり、12だったり、24だったりするらしいです。しかも、ただ単に電源を入れておくだけではダメで、これから自分が聞こうとする傾向の曲を安定するまで流しておく必要があったりするらしいです。聞くに堪えない音をずっと流しておく苦労を経て、やっとまともな音で聞くことができるようになるそうです。大変ですね。
話が逸れてしまいました。とにかく「回転系の宿命」(?)から逃れられるCDプレーヤーっていうなら、こうすればいいように思えます……って、もしかして、もうこういう製品が出てたり、誰か特許を取っていたりします?
「回転系の宿命」(?)から逃れるために、CDの内容をリッピングしてNASに入れておいて、それをLAN経由で読み出して、「ネットワークメディアプレーヤー」とかそんなふうに呼ばれている機器で再生する、なんてのが流行っているらしい、ということは前回も書きました。ネットワークメディアプレーヤーの中には300万円もするようなものもあるようで……世界が違いすぎます、少なくとも私とは。もし、「あなたに300万円あげます。ただしオーディオ関係ですべて使ってください」と私が言われたら、部屋をなんとかする(って、これだけで300万円では足りないような気がしないでもないですが)のと、あとはスピーカーに投入しますけど、300万円もプレーヤーにかけられる人は、部屋とスピーカーにももう十分お金を投入しているんでしょうから、こんなこと言っても無意味かもしれません。
しかし、プレーヤーとNASをLANでつなぐとなると、いろいろな機器や回路やソフトウェアが途中に入ってくるわけで、そこでの「音質の劣化」とやらは気にならないのでしょうか? 雑誌の見出し風にしてみると……。
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いくらでも出てきますね、コレ。というか、もうすでに語られているネタかも知れませんが。わざわざプレーヤーとNASを別筐体にして途中に余計なものをたくさん入れるくらいなら、一緒にしちゃったほうがいいように思えるのですけどね。プレーヤーにSSDかなんか搭載して500万円くらいの値段にするとか。ああ、そうか。途中に何も弄るところが無いと、アクセサリメーカーも出版社もメシの種が無くなってしまうか。だからあえて余計な部分をいっぱい作って、いろいろと弄る余地を残して……。
さて、「オーディオ装置を新調してみた」と言いつつ、今回もあいかわらずぜんぜん本題に入っていません。長くなりましたので、この辺りにして次回に続きます。