dynabook SS RX2

思わず新しいノートパソコンを買ってしまいました。昨年末(届いたのは年が明けてからですが)にも富士通LOOX Uってのを買ったばかりなのにです。今まで使っていたノートPCは、これは何度か書いているようにPanasonicのCF-R4というやつです。これで本の原稿の大半も書いていました。液晶サイズが10.4インチという、今となっては珍しい大きさのノートPCです。その前も10.4インチ、そのまた前も10.4インチ、ということで、私はこのサイズにこだわっていました。電車の中や、狭いテーブルの上でも使いやすいサイズである、というのが大きな理由です。ただ10.4インチの液晶にあわせた筐体では、キーボードのキーのピッチがどうしても小さくなりがちです。そんなわけで、家で原稿を書くときには別のキーボードをつないで、そっちを使っていました。

先日、LOOX Uを買ってから、ちょっと考え方を変えました。普段持ち歩くには10.4インチよりもっと小さくて邪魔にならないLOOX Uが便利だし、外で原稿を書く気があるときならもう少し大きな画面とキーボードが欲しいし、要するに必要に応じて使い分けたらいいんじゃないか、ということです。今使っているCF-R4はもう3年半も使っていますし、何せメモリが最大1GBなので、原稿を書くために、ブラウザとテキストエディタと辞書ソフトと(←これらはあまりメモリを食いませんが)、それからVisioやらPhotoshopやらAcrobatやらVMwareを上げて……ってのはさすがに無茶です。CPUだってコアが2つくらい欲しいですし。

そんなわけで、新しいノートPCに必要なスペックはつぎのとおり。

  • CPU : Core2 Duoあたり?
  • メモリ : 最低でも2GB
  • HDD : HDDというかSSDにしたい。最低でも128GB、あればあるだけうれしい(財布との相談)
  • バッテリ : 公称で8時間程度以上。まあ話半分として4〜5時間くらいは持ってほしいので
  • 重量 : 1kgを大幅に超えるのは嫌。1kg以下がいいなあ
  • 画面 : 12.1インチ? 解像度が1024x768はさすがに狭いので、それ以上
  • 無線インターフェース : 無線LAN(今どきあたりまえ)、Bluetooth(必須)
  • 有線インターフェース : USB(2個以上)、GbEVGA、モデムはどうでもいい
  • スロット : SDHC(必須)、PCカードは無くてもいい
  • 光学ドライブ : あってもいいけど、そのために重くなるならいらない
  • OS : Windows XP ダウングレード可能
  • 価格 : いくらなんでも25万円以下じゃないと買わないよ

なんというか、かなり我侭というか、そんなのあるのかよ、という条件です。それでも探してみたところ、東芝dynabook SS RX2/W9Hの直販モデルが、以上の条件にぜんぶ合致してしまいました。他社では合致するのが見つかりませんでした。ここ2台ばかりPanasoicのLet's noteシリーズを使ってきましたが、なんというか最近ぜんぜん進化していないように見えます。というわけで今回はパスです、条件にも合致しませんでしたし。

で、このdynabook SS RX2/W9Hのスペックはつぎのとおりです。

SSDの容量が残念と言えば残念ですけど、まあそれ以外はほとんど条件以上です。なんかさっきの条件が後だしじゃんけんに見えるほどです。

で、先日届いて、やっとCF-R4からの引越しが終わりました。Acrobatのライセンスの転送がうまくいかず、電話してなんとかしてもらった(Photoshopはうまく行ったのに、どうしてだろう?)のが唯一の問題点でしょうか。SSDはさすがに早くていいです。HDDの「ゴリゴリ」言う音も聞かずに済みますし。で、1週間ほど使ってみた感想などを、箇条書きで(って、今回は箇条書きが多いな)。

  • なんといってもSSDは静かで早くて、いい。ただ、音がしないために、アプリケーションが、ディスクI/Oで待たされているのか、それとも本当にハングしているのか、判別が難しい。最初のころ、単にI/Oが集中して待たされているだけなのに、アプリケーションがハングしてしまった、と勘違いしたことがしばしば。
  • SSDだから無音PCだよな、と思っていたが、冷却ファンが常時回っている(止まることもあるんだろうか?)ので無音にはならない。
  • 筐体サイズは、CF-R4よりかなり大きく感じる……薄いけれど。手に持ってみると軽い。CF-R4とほぼ同重量でサイズがでかいため、余計軽く感じるみたい。特にバッテリをはずした状態で本体を持ってみると「これ、中身の入っていないただの箱?」と思ってしまうくらい。これでDVDドライブまで付いていることが信じられない。
  • Let's noteより全体的に華奢な感じ。液晶側がかなり薄いので、強度的には心配。
  • 世の中のレビュー・記事を見ると「液晶が見づらい」という意見が多い。確かに視野角が狭いが、CF-R4の液晶(これもいまいち)と比較しても、ちょっと視野角が狭いかも、という程度?
  • その一方、炎天下でも見える半透過型液晶は便利。
  • DVDドライブはかなり弱そう。まあ、それほど使うことは無いと思われるので、問題は無いかと思う。
  • Bluetoothがいまいち安定してない。スリープから復帰すると高い確率で使えなくなる。Apple Wireless Keyboardがときどき切断される。
  • CPUが速くなったことと、メモリが多くなったこと、SSDになったことによりかなり快適に操作できる。モバイル用ノートPCとは思えない速さ。
  • 筐体の裏面・側面には、放熱用と思われるスリットがたくさんある。Let's note(やその前に使っていたThinkpadなど)にはそういうものはあまり無かった。特に外で使うときに、異物が入らないように気をつけないといけないかも。

というわけで、全体的には満足かな、というところです。今回買ったのは本体24万円弱、予備バッテリ2万円強の、約26万円です。しかし、夏のボーナス、出るのかな?

0と1

Cで配列を作ったとします。


int a[10];

すると、この配列の要素はa[0]〜a[9]の10個になります。このように配列の添字はゼロから始まるのがC(やCの影響を受けている言語の多く)のキマりです。「0オリジン」とも呼んだりしますね。それに対して、添字が1から始まる1オリジンの言語も古くからありますし、任意の数から添字を始めることができる配列を作れる言語も、今どき……いやいや、昔からありますね。Pascalは確かそうだったような記憶が……。

Cが0オリジンなのは理由があるわけです。Cで配列要素を表す式 a[b] は、*(a+b) とまったく同じ意味です。ですので、必然的に0オリジンになってしまいます。まあ、人が考える上では、配列添字は、0オリジンよりは1オリジンのほうが自然のようには思えます。「配列aの0番目の要素」とか表現してしまうと、「ゼロ番目って何?」ってなっちゃいますし。

……というような話をしたいわけではありません。

先日、職場にて「さて、今日はとっとと帰ろうかなあ」などと思いつつ、最後にメールの受信ボタンを押してしまったのが不運の始まりでした。


STORAGE1 power supply (slot 1) failed because of ほにゃらら(なんて書いてあったか忘れた)

「STORAGE1」ってたしか、あのシステムで使っているiSCSIストレージじゃなかったっけ? 見なかったことにして返ろうかなあ。電源に障害があるみたいだけど、片系は生きているみたいだし……。もう今日はメーカーの保守は終わっているよなあ。お金ケチって24時間保守サービスにしなかったしなあ。仕方ない、こっちでなんとかしてみるか。

ここでiSCSIストレージって言っているのは、要するに外付けハードディスクのでっかいのみたいな〜(要約しすぎ)。で、この種の装置は、たいてい電源を2系統持っています。簡単に言ってしまえば、この外付けハードディスクのお化けからは、AC電源ケーブルが2本出ている、ってことです(簡単に言いすぎ)。最低片方だけでもコンセントに刺さっていれば、このストレージは動き続けることができます。メールによれば、そのうちslot 1のほうの電源装置で障害が発生したようです。

メールには理由も書かれていて(英語で)、それによれば、slot 1の電源装置へのACの電力供給が絶たれたようです。すると考えられる理由は、次の3つ。

現場に行ってみたところ、確かにslot 1の電源のLEDがすべて消灯していました。抜けたり、抜けかかったりしているACケーブルは無いのでたぶん2番目の原因は無し(まあ、断線の可能性はありますが)。何台かあるUPSのうち1台の調子がよろしくない、という話は聞いていたので、たぶんUPSに問題があるんだろう、ということで、slot 1のACケーブルを別のUPSに差し替えてみることにしました。

さてさて、STORAGE1のslot 1のACケーブルはどれだろ? ええと、あ、これかな? このUPSに刺さってるACケーブルに「STORAGE1 AC1」ってタグが付いている。じゃあ、これを抜いて、別のUPSに差し替え……?

えっ? いまストレージの電源落ちなかったか? うん、確か落ちたよな。slot 0の生きてるほうのLEDが消えたような……あはは。

きれいにまとめられて結束バンドでとめられている数10本のACケーブルを調査してみたところ、驚愕の事実が(大げさ)。


ストレージ
────┐
│ ACケーブル [STORAGE1 AC1]←タグ
slot0├───────────────────────

│ [STORAGE1 AC2]
slot1├───────────────────────
│ ↑
────┘ 障害が発生した方

要するに、ストレージ側は0オリジンだったのに、ACケーブルに付いているタグは1オリジンだったというわけで、つまり活きていたslot 0側を抜いちゃったわけで、そりゃあ、ストレージの電源が落ちるのも無理はありません。あはははは。

こういうのの番号の振り方も、0オリジンと1オリジンが混在していて、統一がなかなか難しかったりしますね。このシステムも、同一メーカーのストレージとサーバを使っているのにもかかわらず、ストレージのほうはハード的にもソフト的にも「slot 0」「slot 1」と0オリジンなのに、サーバのほうは「AC1」「AC2」と1オリジンです。LANインターフェースの番号もやはり、ストレージは0オリジン、サーバは1オリジンです。しかも、サーバはハード的には「GbE1」「Gbe2」…と1オリジンなのに、そこにVMware ESX Serverを入れたら、そっちは「vmnic0」「vmnic1」…と0オリジンで番号が振られて、ややこしいことこの上ないです。

なんとか統一して欲しいものだと、それでミスした私としては、声を大にして言いたいわけでして。

JavaとC

去年の夏から書いていた本がやっと出ます。

JavaプログラマのためのC作法 虎の巻

JavaプログラマのためのC作法 虎の巻

こういう本の需要がどれほどあるのかはわかりませんが、Javaを知っている人向けのCの本です。CはJavaとどこが違うのか、はたまた、似ているのか、という点に注目しつつCを解説しています。とは言っても、読み物的に違っている点と似ている点についてのみ書いているわけではなく、本書を一通り読めばCのプログラミングができるように考慮されています。タイトルに「C作法」とありますが、「作法」だけに限らず文法はひととおり説明していますのでご安心ください(え? 誰も心配してない?)。タイトルは例によって著者が口出しできない……というか口出ししても通りません(私の経験では)。私もタイトルは入稿直前(もう直しようがない)になってからメールで知らされただけです、はい。

今回は比較的カタめの文章で書いてみました。これは敢えてそうしています。やわらかめの文章の本ばかり書いていいて「ふざけている」と言われたこともあるので、「おお、そうかいそうかい。んじゃ今回は『真面目』に書いてやるよ。ふふふ、オレの実力を見せつけてやろうじゃないか」ということで(嘘)。

それはともかく、執筆を開始してから発売までかなり時間がかかってしまいました。とは言っても、べつに執筆が難航したというわけではなく(たぶん)、途中で担当編集者さんの交代があったり、その他もろもろの理由によるものです。私の場合、いままではたいてい「原稿の執筆に4ヶ月」「校正で1ヶ月」「入稿から発売まで1ヶ月(いや、これは「私の場合」に限らずたいていそうですけど)」で、執筆から6ヶ月くらいが発売日だったのですが、今回は9ヶ月になってしまいました。あまりだらだらやって「ああ、まだ原稿上げてないんだよなあ。早く続きをやらないと」という状態がだらだらと続くのは勘弁して欲しいので、いつもはそんなに時間をかけないようにしていたのですが。

表紙が「黄色に赤」というとっても目立つデザインですので、書店で見かけたら手にとってみてください。

届いた

みなさん、あけましておめでとうございます(いまさら)。1ヶ月のご無沙汰でした。注文していたLOOX U、先日届きました。いま設定をしている最中ですが、なかなか進みません。まともに使えるようになるまでには1週間以上はかかりそうです。とりあえず使ってみた印象です。

  • 本体はやはり小さいです。隣に置いたLet's note CF-R4が巨大に見えます。
  • 画面はやはり小さいです。1280x768なんていう解像度はかなり無理があります。とりあえず1024x600にしています。1280x768のまま、Windowsの「DPIの設定」で文字の大きさを変えるのもやってみたのですが、いまいちバランスがよくないので止めました。
  • キーボードはやはり小さいです。普通に10本の指で打つのはかなり困難です。そのうえ、記号類が一般的な配置とたいへん異なっているので、キーの刻印を見ながらでないと打てません。

…って、このパターンばかりなのもアレですので……

  • USBコネクタ(現状は1個)がもう一つ欲しかった。あと、有線LANコネクタが本体に無いのが残念。CFスロットは(私としては)不要なので、替わりにUSBとLANがあったらいいいんですけど。有線LANは別売りの「変換ケーブル」(当然買っている)というのを付けると使えるのですが、それを接続する位置がキーボードの手前のところなのでとんでもなく邪魔です。
  • 速度は、まあこんなものでしょうか。ベンチマークテストとかやっていませんが、動画とか見なければそれほど遅いという感じもありません(速くもないですが)。
  • メモリは1GBなのが……マイクロソフト縛りで、これ以上のメモリを積むとWindows XPをプリインストールして出荷できなくなるらしいので仕方ないかも知れませんが、ある程度設定が終わったいま現在で、起動直後で300MB程度しか空いていません。
  • HDD 120GBモデルを注文したのですが、このHDDがうるさい。1.8インチHDD搭載のPCを使うのは初めてなのですが、昔の2.5インチHDD並みで、最近の2.5インチとは比較にならないうるささです。これもマイクロソフト縛りで、SSDを搭載するなら16GBまでにしないとXPをプリインストールして出荷できないので、これまた仕方ないですが。まあ、仮に120GB SSDモデルがあったとしても、予算の都合上それを選べなかった可能性も高いですけど。

さて、私がこれを注文して待っている間に、SONYVAIO type PというPCを出しました。これ、結構話題になっているようですね。いま、仮にこれから注文するとして、VAIOを選ぶかというと……どうでしょう。私の用途から見て、VAIOがいい点としては、

  • メモリが2GB (LOOX Uは1GB)
  • CPUとしてAtom Z540が選べる (LOOX UはZ530まで)
  • SSD 128GBが選べる
  • キーボードが普通に打てそう


ですが、逆に欠点としては、

  • OSがWindows Vista
  • 横幅がありすぎ
  • 立った状態で使うのは困難?

キーボードがそれなりに使えそうなところはいいのですが、そのため横幅が(うちのLet's noteよりも)あって、電車で座った状態で使うのは混雑時にはつらいかもしれません。あと、OSがVistaなのは……まあVistaでも絶対にダメかと言われるとそんなことは無いのでしょうけど、このクラスのCPUではどうなんでしょう。そういえば、確か2ちゃんねるのどこかのスレッドで、


やたらXP、XP、とXPにこだわる奴がいるけど、べつにVistaでも十分だよ

というような発言があって、ちょっと笑ってしまいました。これだけ読むと「XPが上位、Vistaが下位」みたいに読み取れてしまうので。あと、VAIOのOSをプリインストールされているVistaからXPにすると、その時点で「改造」とみなされてその後の保証が受けられなくなることがある(Vistaに戻しても)、なんていう怖い話もあるようで、他にも「VAIOを修理に出したら、保証の適用を拒否された」という話は昔からよく聞くのもあって、いろいろと手を加える可能性を否定できない私としては買うのを躊躇してしまいます。

さて、この種のPCは持ち歩いてなんぼ、なわけで、ACアダプタも「家で使う用」「カバンに入れておく用」の最低2個が欲しくなります。このうち「カバンに入れておく用」については、今後は状況に応じてLet's note (Panasonic)か、LOOX U (富士通)かいずれかを持ち歩くことになると思われますので、共用できるACアダプタが便利です。富士通のノートPCの電源コネクタは、Panasonicの古いタイプのノートPCと同じものなので、一般に「Panasonic用」(旧タイプにも対応のもの)として売っているACアダプタが使えます。旧タイプにも対応しているかどうかは、対応機種に「CF-R1」が入っているかどうかで判別します。「CF-R1」に対応していればLOOX Uなどの富士通のノートPC(ただし富士通製でも使えないのがあるので注意!)でも使えます。

というわけで、バッファローコクヨサプライのAGP107MPNというPanasonic用ACアダプタを買ってきました。店でいろいろと比較して、最終的にこれを選んだ理由は、

  • 「軽量&コンパクト設計なのでB5モバイルに最適!」と書いてあった。パッケージの外側から見た限りでは、よその製品より確かに小さめだった。
  • ウォールマウントプラグ付属である。ACアダプタの先(AC側)に邪魔なケーブルが不要なので持ち歩き用にはよさそうに見えた。

です……が、これにしたのは失敗でした。確かにACアダプタ本体は小さめで軽めで、それについては文句はありませんが、このアダプタから伸びているDC側のケーブルが「太くて」「硬くて」「長い」(なんかアレな表現だな)。せっかくの小型軽量タイプのACアダプタ本体が台無しです。

ポチっと

「終わった、終わった」と思っていた原稿、版形を勘違いしていて大幅に手直し中で、あいかわらずまったく暇がありません。校正もしないといけないし。

といいうわけで一ヶ月ほどのご無沙汰でした。VMware ESXi上に構築した家サーバ群(おおげさ)は、とりあえず快調に動いています。VMは常時3つ上げてますが、4つ目はかなり厳しいです。何せメモリが2GBしかありませんから。

というような話はまたの機会にして、本題に入ります。昨夜、思わず「注文」ボタンを押してしまいました。FMV-BIBLO LOOX U/C40というノートPC(なのかな?)です。いままで、4世代にわたって、メインで使うノートPCは3年ごとに買い換えてきました。順当にいけば今年の秋に買い換える筈だったのですが、

  • いわゆる「ネットブック」の動向が読めない
  • いまさら新しいノートPCに20万以上は出したくないよなあ
  • SSDの値段が暴落中で様子を見たい
  • そもそも、買いたくてもボーナス出るの?

というような諸事情により、この秋は様子見することにしました。まあ、いまメインで使ってるノートPC(Let's note CF-R4)も、性能的にまだそれほど不満があるわけではないというのもあります。とくに、次はSSDにしたい、それも容量は256GB以上で、そこそこの値段のがいいなあ、などと思っているわけで、その条件が満たされるのにはあと1年以上はかかるのではないか、と思われるのも、今回見送った理由の一つです。

このメインで使用するノートPCとは別に、もっと気軽に持ち歩けるPCというのも、前々から考えていました。条件としては、

  • 重量は1kgを大きく下回ること(Let's noteが1kg前後なので)
  • 5時間程度はバッテリで動作できること
  • 液晶サイズは小さくてもいいので、本体は小さいこと
  • Windows XPがそこそこの速度で動くこと
  • 100GB以上のHDDかSSDを積んでいること
  • できればBluetoothに対応しているといいなあ
  • 値段は10万円以下


富士通LOOX Uという機種は前々から興味を持っていたのですが、先日、上記の条件をすべて満たす機種がやっと発売されました。直販サイトで、構成を指定して見積もってみると…

  • LOOX U/C40N (Windows XP Home, ATOM Z530, メモリ1GB)
  • HDD 120GB
  • 無線LAN IEEE802.11n/a/b/g
  • バッテリ L
  • 変換ケーブル(LAN/CRT)
  • 本体カラー ノースシルバー
  • 電話サポート 無し

で101,490円でした。10万以下の条件は、1,490円ばかり超えてしまいましたが、「変換ケーブル」というオプションを同時購入したせい(変換ケーブルは確か2,100円)だと思えば、ぎりぎり10万以下と言えなくもありません。CPUがATOM Z520のLOOX U/C30Nにすればあと1.5万くらい安くなるので、注文ボタンを押す直前までどっちにしようか悩みに悩んだのですが、結局こっちにしてしまいました。

本体のキーボードとポインティングデバイスは使いづらいと思われますので、Bluetoothのキーボード(やっぱりApple Wireless Keyboardかな?)とマウスを別途用意しておこうと思っていますが……発注はしたものの納品日は未定なんですよね。1ヶ月くらいはかかりそうな雰囲気です。

サーバリプレース(組み立て編)

いま書いている原稿も、やっと終わりが見えてきました。

そんなわけで、思わず衝動買いをしてしましました。D945GCLF2というマザーボードです。ええ、家のサーバ用です。できるかぎり節約したい、ということで可能な限りありあわせの部品を流用することにしました。VMware ESXiを入れる、という案は変わっていません。

このマザーボードの特徴を挙げると次のようになります。

  • ボードのサイズはMini-ITXで小さい。
  • CPUはデュアルコアATOM。消費電力は少なめ?
  • チップセットが945なんとか(←よくおぼえていない)で、消費電力がそこそこ多い? CPUの低消費電力が台無しかも?
  • LANのコントローラはRealtek(蟹さん)でESXiでは使えない。Intelマザーボードなのに、なぜに蟹さん?
  • メモリスロットはDDR2が1個だけ。最大2GB。VMをいっぺんにたくさん動作させるのは少ないかも。

というところです。気になったところは、搭載可能メモリ量が少ないことと、あとは消費電力でしょうか。まあ、最悪サーバ用には使えなかったら、サブPCにでもしてしまえばいいか、ということで、値段も9400円くらいだったので衝動買いしてしまいました。

ESXiについては、VMware ESXi3 wikiなどを参考にしたところでは、USBメモリブートがおすすめらしいことがわかりました。ということで、まずは必要なハードウェア集めから。

  • マザーボード

    衝動買いしたやつ。9千円強。
  • ケース

    昔使っていたATXのボロいケース。電源は壊れたので無し。0円。
  • 電源

    さすがにサーバ用なので、あまり安物なのもどうか、というのと、効率の良さを基準に選択。6千円。
  • ケースファン

    ケースに付いていたファンの音が怪しかったので交換。2千円弱。
  • メモリ

    メインで使っているPCから引っこ抜いた2GBのやつ。0円。
  • ハードディスク

    そこらへんに転がっていたSATA 500GBのやつ。0円。
  • NIC

    オンボードのLANインターフェースがESXiで使えないので、IntelあたりのNICが必要。100Mの古いやつはあったのですが、どうも調子がよくないので、仕方なく買う。5千円弱。Intelマザーボードなのに、なんか納得いかない。
  • USBメモリ

    ESXiをインストールする用。そこらへんに転がっていた4GBのやつ。0円。

家にあるものをできるだけ流用して、新たな出費は2万2千円というところでした。ちなみに組み立てた後はこんな感じです。



左下のほうに白い棒が立っていますが、これがUSBメモリです。後ろに挿しておくとぶつけて壊しそうだったのでケースの中に入れてみました。何せ、ケースの大きさと比較してマザーボートが笑っちゃうくらい小さいので、いくらでも余裕があります。あと、たくさんあるドライブベイにはハードディスクが1台だけぽつんと取り付けられています。バックアップ用として、あとでもう一台取り付けようかとも思っています。

この写真を見て「CDかDVDの光学ドライブは?」と思われた方もいらっしゃるかも知れません。実際のところ、ESXiに光学ドライブは不要です。USBメモリにESXiを入れるのはLinuxかなんかでddコマンドを使ってやりますから光学ドライブは不要です。VMにOSをインストールするときにも、サーバ機のドライブじゃなくて、ESXiを(遠隔)操作するVI Clientを動かすPCで、インストールメディアかISOファイルを読ませればいいだけですので、ESXiを動かすサーバ機に光学ドライブは無くてもかまいません。

そんなわけで、これが最小構成です。これでESXiを動かして、VMも3つくらい(Linuxで)立ち上げた状態での消費電力は43W前後でした。30W台くらいにならないかな、と思ったのですが、あとはHDDを2.5インチかSSDにするくらいしか削れないかも知れません。そもそもマザーボードがサーバ用じゃないわけで、サーバには不要なものが付いています。サウンドとか高性能のビデオ(ってほど高性能じゃないでしょうけど、なにせESXiを動かすだけなら文字さえ出れば十分)とか、使えない蟹さんとか。

サーバリプレース(妄想編)

いま、原稿の締め切りを今月末に控えて現実逃避中です。

家のサーバの調子がよろしくありません。いま家では、2台のサーバが稼働中です。

  • 玄箱HG - 主にファイルサーバ
  • 拾ってきたDELLの古いPC - 外部接続系

家のサーバではそれほど大したことやっているわけでもないのですが、とは言うものの、いろいろと動いている関係上、止まってしまうとやっかいです。この2台ともハードディスクが怪しい状態なのですが、いまさら交換しようにもIDEの適当なディスクが家に転がっていませんし、いまさらIDEのディスクを買うのもなあ……SATAなら余っているのですが。

というわけで、原稿を書き終えたらサーバを新調しようか、と現実逃避も兼ねて検討しています。いまのところこんな感じで考えています。

  • 低騒音 - これは絶対。家のなかで轟音は勘弁してほしい。
  • 低消費電力 - 電気代がもったいない。
  • 低発熱 - 低消費電力だったら低発熱なので、上と条件的には一緒ですね。
  • 低コスト - お金ないの……。
  • ハードディスク - SATA 1TB ×2でRAID1くらいにはしたい。
  • VMware ESXiが動くこと。

今度サーバを立てるなら仮想環境にしたいとは思っていました。VMwareであれば、ServerとESXiがいまのところ無料で使えるようですので、いずれかということになるかと思います。この2つの大きな違いは、ServerはホストOSが必要、ESXiはホストOSが不要ということです。

VMware Serverはサーバ機上にWindowsなりLinuxなりをインストールして(ホストOS)、その上にVMware Serverをインストール・動作させ、その上でVMが動く形になります。それに対してVMware ESXiはサーバ機上に直接ESXiをインストールする形になります。私としては余計なホストOSを入れなくて済むESXiのほうにしたいと思っているわけです。

ただ、ESXiにも弱点というか難点がありまして、それはハードウェア上で直接動作するために、使えるストレージやLANコントローラが限られている、という点です。安物のマザーボードによく付いているReaktek(通称「蟹」)のLANコントローラなどはESXiではサポートされていませんので使えません。ホストOS上で動くVMware Serverなどなら、ホストOSがサポートしているものならなんでも使えるのですが……。

とりあえず、まずはハードウェアの選定をしようかと思っています。案としてはこんなもんでしょうか。

  • Atomマザーボード(Dual Core?)

    拡張性がいまいち? どれもLANコントローラが蟹なので、PCIIntelのやつでも挿さないとダメらしい。RAID1にするのも無理っぽい? メモリも2GBが最大か? 低消費電力は魅力かも。
  • ふつーのPC用マザーボード

    Dual Coreあたりでできるだけ消費電力を抑えられるといいのだが。
  • 安物のサーバ機を買う

    DELLやHPやNECが安いサーバ機を出しているので、いっそのことそれにしてしまう。騒音や消費電力が不安。

さて、どうしたものでしょうか……って、現実逃避おわり。原稿書きに戻ります。